さて、ついに真珠湾攻撃の裏側に迫ります。
今回登場する人物たちは、どこまで日本と日本国民のことを考えて行動していたのだろう?と思ってしまいます。
アラフィフ単身赴任サラリーマンのえびすたま剛です。
今回は「#242 仕組まれた戦いだった?」の続編になりますので、ぜひ事前にこちらをご覧ください。
大東亜戦争の真実
昭和16年6月22日に情勢が一変します。日本と同盟国であったドイツとソ連が戦争状態に入ります。
日本陸軍の仮想敵国は陸軍創立以来ソ連だったのです。そこで当然上がってくる戦略としては日本がソ連を攻め込むということで、これは実際英国や米国、そして張本人のソ連が最も恐れていたことだったのですね。
前回「#242 仕組まれた戦いだった?」では南に行ってインド洋を制圧すれば英国に勝てるという見込みが出てきていましたが、同時に北へ行けば宿敵ソ連を崩壊させることができるという状況になりました。
日米開戦への暗躍
日本としてはいろいろな選択肢があり、陸軍は北進を望んでいましたが、当時の近衛内閣と海軍が南進を押し通しました。
ここで出てくるのが日本を真珠湾攻撃に向かわせたキーパーソンの永野修身軍令部総長ですね。
ルーズベルト米国大統領は「日本が南進したら石油の輸出を止める」と言ってたのですが、南進したことで完全に日本に石油が入らなくなります。日本は自ら石油が止められる状況を招いてしまいます。
この永野修身等海軍は終始日本と米国を戦争させようさせようと仕向けていきます。
しかし、「#242 仕組まれた戦いだった?」で示した秋丸機関の報告書から南進したとしても日本は勝てるという絵が描けていたのですね。陸軍の戦略思想は米国と総力戦をしない、ということだったのですね。
この戦略では南に石油を取りに行ってインド洋の方の西へ行くという戦略でしたが、それがなぜか真逆の東へ行くことになります。真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナルなど当初の大東亜共栄圏から大きく外れたところをなぜか攻めていきます。
「#242 仕組まれた戦いだった?」で示した戦略思想や戦争指導要綱でまったく示されていない方向へと海軍は戦線を進めていきます。勝てる戦争戦略思想の根本が崩れてしまいました。
もう一人のキーパーソンの山本五十六連合艦隊司令長官は1年前に真珠湾攻撃を決意して準備を進めていました。
真珠湾攻撃は大本営政府連絡会議などの正式の会議には一切議題にあげられなかった作戦でしたが、山本五十六は「真珠湾攻撃をやらせてくれなかったら、連合艦隊司令長官を辞めるぞ」と脅しをかけていたのですね。
こういう態度が昭和16年の11月の段階でもこのような状況であったそうです。真珠湾攻撃の1か月前です。
陸軍が南進して石油を取りに行くとしても海軍の船を手配してもらわないといけないので、それを一手に握っていた連合艦隊司令長官の山本五十六の脅しを忖度せざるを得ない状況であって、それで昭和16年12月8日を迎えるのですね。
真珠湾攻撃は米国は事前に知っていたということは有力な説になっています。
ルーズベルト大統領の思惑通り、というか支配者の思惑通り日米戦争が始まります。そして、日本は限定戦争を志向していましたが、いきなり総力戦になります。そしてインド洋ではなくて、太平洋の方に引き摺りこまれていきます。
当初計画の大東亜戦争ではなくて、文字通り太平洋戦争に強引にもっていきます。
これを進めたのが、永野修身と山本五十六です。二人ともハーバード大学留学組です。林千勝さんは、永野修身が確信犯で、派手好き・博打好きの山本五十六は以前から戦術として真珠湾を攻撃してみたいと言っており、それを永野修身が利用したのではないか、と見立てています。
山本五十六は連合艦隊司令長官の任期が昭和16年8月に切れていたのですが、それを延長させていますが、これは真珠湾攻撃ありきであったのではないか、ということですね。
真珠湾攻撃というのは、戦争戦略に基づいて指導部の総意で進めたものではなくて、海軍が正式の会議にかけずに裏工作で強行して日本全体を引きずり込んだ、というところが伺えます。
永野修身は戦後A級戦犯の容疑者として国際検察局の尋問を受けた際にこのような証言をしています。
「当初から南へ石油を取りに行ってインド洋を制圧する作戦は理にかなっており、真珠湾攻撃には反対であった。しかし、山本五十六が辞職してもらっては困るので辞職させない一番良い方法は真珠湾攻撃の承認であった」
残念ながら、こういう時こそ人間がでますね。
なお、永野修身はA級戦犯の容疑で東京裁判中に巣鴨プリズンで急性肺炎を患い、米国陸軍病院へ搬送され治療を受けていますがその後死亡しています。トカゲの・・・なんでしょうか?所詮、支配者の駒だったということでしょうかね。
この証言については以下書籍に詳細が記されていますので、ぜひご覧ください。
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米国の戦争最高責任者であるスティムソン陸軍長官は日記や回顧録にこのように記しています。
<スティムソン米国陸軍長官の回顧録>
・真珠湾攻撃がなければ、米国国内は日本に戦争をするしないで分裂していた
・参戦するにしても1年以上を要したであろうし、参戦しなかったかもしれない
・この米国の分裂を利用せずに真珠湾攻撃をした日本は深刻な計算間違いを犯した
なぜ日米戦争をすることになったのか、支配者とその傘下の人たちの動きの詳細はこちらの林千勝さんの著書をご覧ください。
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真珠湾攻撃の帰結
現代日本の教育、食、国防、経済などの様々な問題は、戦後にGHQが日本に乗り込んで仕込んでいったものがほとんどの起点になっています。
林千勝さんはこれらの根源として、日本が負ける7か月前(1945年1月)に出された、支配者が作ったシンクタンクである王立国際問題研究所(Chatham House)の報告書に注目されています。
ここにはすでに日本の占領政策について書かれています。色々なことが支配者の思惑通りなのですね。この報告書の内容は戦後GHQの政策に活用されたことは容易に想像できます。
<Chatham House報告書>
・大日本帝国の様々な機構(天皇制、行政、教育機構など)は大いに利用価値がある。トップを入れ替えれば容易に反日勢力にすることができる。
・経済的に米国型の資本主義の1つの中心になる。
・20~30年以内に再び日本はアジアの一大勢力になり、日本的な共産主義的政権を作るだろう。日本的な共産主義とは皇統があり、その元で日本人がまとまって計画経済を行う(「昭和日本」を作る)。
・ただし、20~30年以内はナショナリズムが再び日本に勃興してくる可能性があるので非常に危険である。
支配者は日本人の復活を恐れていたのですね。日本人、つまり日本の言語、日本人の魂を復活させてはいけない、と。
戦中~戦後にかけて、欧米列強は日本に対してやっていることは国際法違反ばかりですが、支配者にとってはそんなの関係ねぇ~ なんでしょうね。
そして、彼らの当時の思惑は今でも続いています。彼らの敷いたレールの上を彼らの思惑通り日本は動かされています。もう、そろそろいいでしょう!!!
三島由紀夫
「軍隊や宗教、歴史観を失った日本に対して、戦後の日本が経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失い、本を正さずして末に走りその場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでいくのを見た。国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を穢してゆくのを歯噛みしながら見ていなければならなかった。」
今の日本には国家主権も国民主権もない、安全保障にも経済政策にも社会政策にも主権はないですね。
北方領土問題
日本の戦後処理で未解決のもので北方領土問題があります。これを考える上で欠かしてはいけない視点として、北方領土への侵攻はソ連単独ではなく米ソ共同作戦であった、米国がソ連に侵攻させたものである、ということですね。
これは、外務省はよく知っていますが一般国民には知らされていないことです。
この作戦は日本の北方領土選挙のために米国がアラスカに拠点を作って、船も150隻準備して、米国がお膳立てをして、ソ連に侵攻させたものだったのですね。これは米ソ共同作戦の中で最もうまくいった作戦と言われています。米国海軍歴史センターの資料にもこの内容が誇らしげに記載されているようです。
日本を取り戻す!
昭和20年8月15日に日本は敗戦しましたが、実質現代においてもその占領状態が継続して続いています。
そしてそれを如実に感じさせたのが先日のLGBT法です。これは占領下の立法そのものですね。
昭和20年代の占領下においてGHQが出してくる法律をそのままシャンシャンで通していたやり方と変わらないですね。未だに吉田茂pochi69です。犬みたいに股間でもペロペロ舐めとけ状態です。
現在国会も与野党ともにほとんどの政党が実質占領下にある状態です。お花畑栽培工場です。
もう小手先ではダメということですね。原点に立ち返って、占領下からの脱却というのはどういうことなのか、そこから日本を取り戻していかないといけないですね♪
LGBT法については、「#185 一縷(いちる)の望み・光」などで取り上げていますので、ぜひご覧ください。
今日のTwitter(おさかなたら)
累累さんの仲良しのおさかなたらさんです♪
おさかなたらさんの身体、もうキレイ!美しい!!無駄がない!!
「#227 女性しか知らないイカせ方」でもおさかなたらさんを特集していますので、ぜひご覧ください♪
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