#296 大統領の裏にいる男(ヘンリー・キッシンジャー)①

ついに来ました!!大統領の裏にいる男です!!現在、齢100歳!!今でも彼は大統領の裏にいる??

アラフィフ単身赴任サラリーマンのえびすたま剛です。

ヘンリー・キッシンジャー

世の中に100%の善悪はない

冒頭はキッシンジャーとは関係なくて、この動画のシリーズ「グローバリスト列伝」の主旨の説明があります。グローバリスト=支配者、支配者の傀儡と対峙していくには、彼らがどういう人間なのかをまず知らないといけないということで、いろんなグローバリストを紐解いていこうというものですね。

「世の中には絶対的な善、絶対的な悪はない。良かれと思っているのに実はとんでもないことになっちゃっているとかその逆とか。彼らは彼らなりの言い分、論理であって動いているのであって、それを悪魔化するのは生産性がないので、その論理にどう立ち向かっていくかを導くようにしたい」(茂木誠、神谷宗幣)

まぁ、100歩譲って、どんなに傲慢でも支配者は支配者なりの言い分、論理で愚民を支配しているということですよね。仮に「白人が有色人種を支配するなんてあたりまえじゃないか!」という言い分でも、、、ですね。

キッシンジャーの生い立ち

さて、キッシンジャーです。今年100歳になるキッシンジャーは未だに大統領のアドバイザー的な立場にいたりして、発言に影響力があります。

トランプ大統領のキッシンジャーのことを尊重していて、特に中国問題についてはかなりキッシンジャーに相談していたようですよ。

こんなキッシンジャーって何者なんでしょうか?生い立ちから見てみましょう。

キッシンジャーはユダヤ人です。はい、グローバリストのユダヤ人率がやたら高いですが、これは一般的な傾向としてあるようですね。それはユダヤ人が国を持っていないというところが関係しているのかもしれませんね。

キッシンジャーはドイツ生まれです。1923年生まれです。思春期の頃、バリバリのナチスドイツ下で育ったのですね。ユダヤ人でナチスドイツです、ヤバいですね!!

ナチ党が政権を取ったのが1933年でキッシンジャー君が10歳の時です。段々とドイツにいるのはやばいってことになったのでしょうね。15歳の時に米国に亡命しています。

キッシンジャー家は父親が学校の歴史の先生で、財閥系ではなくて金持ちな家ではなかったので、キッシンジャーは米国で仕送り無しで頑張ることになります。

夜間の高校に通って昼間は工場で働きます。そして、大学も定時制でニューヨークの市立大学に入ります。勉強はできたようですね、やはり優秀だったようです。

それで、戦争が始まって陸軍に入ります。ドイツ語ができるということで、欧州戦線に送られて、ドイツ語を使って情報収集する情報将校のようなことをやっていたようです。

この時の上司が、アレン・ダレスでCIAを作った人ですね。

戦争が終わって米国に戻ってハーバード大学に入ります。そこで、国際関係、特に欧州の19世紀のウィーン体制の勉強をします。ウィーン体制とは、フランス革命とナポレオン戦争で荒廃・混乱した欧州を、それ以前の状態に復活させることにより大国の勢力均衡を図った欧州の国際的体制のことですね。

1か国が欧州を支配するのは間違っていて、当時の欧州5大国が談合して欧州の秩序を守っていこうとしたのですね。これで19世紀の欧州は平和だったのですね。

キッシンジャーはこれを大学で学びます。ウィーン体制をテーマにして修士論文も書いているのですね。

大国談合での平和維持思想

キッシンジャーは思ったのですね。ウィーン体制の思想を現代に活かせないか、と。つまり、世界は特定の国が支配するのではなくて、いくつかの大国が談合して平和を保つ、これがキッシンジャーの一貫した思想ですね。

米国1か国が世界を支配する、という思想なのがネオコンなのですが、キッシンジャーはネオコンには反対なのですね。キッシンジャーはそれぞれの大国がそれぞれの地域を支配することは許容して、米国との利害調整だけやれば、あとは任せますよ、というスタンスなのですね。

ウクライナ戦争についてもキッシンジャーは「プーチンを倒す気はない」と言っているのですね。この戦争は外交交渉で、米露間で利害調整だけすればいいんだ、と言っているのです。

何を意味しているかというと、ウクライナが犠牲になる、つまりキッシンジャーの考え方は大国のバランスをとるために小国が犠牲になるということなのですね。小国のことは知らない、なんですね。

これ、日本にとっては困るんですね。米国と中国が談合すると小国扱いの日本は必ず犠牲になるわけです。キッシンジャーは日本より中国の肩を持つ動きをするので、日本の特に保守派からは人気がないのですね、イメージが悪魔になるわけです。

結局これは、日本に力がないから、世界への影響力が小さいから考慮に値しないとみられているのですね。

 

さて、キッシンジャーは米国の外交を担当する国務省に入ります。そして、外交問題評議会に入ります。

当時、米ソ冷戦が始まっていて、双方核兵器をじゃんじゃん作って相手が打ってきたら大量報復するんだ!という状況だったのですが、そんなことすると世界が滅んでしまうからそれは止めてソ連と軍縮に進むようにしていきましょう、ということをやり始めます。

1960年代、ベトナム戦争がありました。これは、ベトナムのホーチミン共産党政権ができてそれをソ連中国がバックアップするという状況にあって共産主義体制の独裁状況であったのですね。

その一党独裁体制に対する米国の自由の戦いという位置づけで米国は参戦していったわけですが、米国はベトナムで嫌われているわけです。

それは、ベトナムはずっとフランスの植民地でやっとフランスを追っ払ったら今度は米国が入ってきた。ベトナムにとってみたら、米国は新たな侵略者なのですね。

ベトナム人にとってみたら、フランスから独立を勝ち取ったホーチミン政権を米国が潰しにきていると、米国もこの政権をただの共産主義政権だからと言って潰そうとした、だから嫌われてしまいますよね。

この時、キッシンジャーの同級生が南ベトナム大使の息子だったそうです。その関係でベトナムに呼ばれて行ってみたわけです。するとめちゃくちゃになっている状況をみて、キッシンジャーは思います。

「これは無理だ、米国はベトナム戦争を戦えない」ということを察知して、米国がどうやったら撤退できるかを考え始めます。

ただ引いてしまうと負けなので、ベトナムのバックにいるソ連と中国をベトナムから切り離してはどうか?ベトナムに近い方の中国を切り離すために、米国と中国共産党、当時の毛沢東と話をしていく必要があると考えます。

ベトナム和平のためには自分がその政権に入らないといけないからということで、キッシンジャーは共和党に入ります。

続きは次回になります♪

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