#346 郵政民営化の間違いと裏側② 

歴史に学ぶというのは非常に大事なことですね。

政治家が現役を退かないとそれが表に出てこないというのもね、いつまでたっても出てこないよりいいけど、支配者の計画は遂行されっぱなしです。

後からわかる、ってことは計画は遂行済みなわけで、支配者にとっては痛くもかゆくもない、のですよね。

アラフィフ単身赴任サラリーマンのえびすたま剛です。

 

郵政民営化の間違いと裏側

民営化の裏側で起きていた事

郵政省が当時お金をたくさん持っていることに対して、一つは米国の一部の勢力がそのお金を巻き上げようとしたことがありますが、もう一つに国がそれに対して賛成する動きに持っていったという背景があるのですね。

当時、銀行の経営が非常に悪かったことから、郵政民営化をして銀行の補填の分担金を増やして、銀行が潰れた場合の補填金にあてようとしていたのですね。

でも、元郵政・総務官僚の稲村さんはいいます。そんな小手先の役人がするような小さな話ではなくて、50兆円が消えるのはもっと大きな話で、これをちゃんと今の政治家が取り上げないといけない、と。

東芝の西室氏が日本郵政の社長をしていた頃、日本郵政株を売却しましたがこれは良くなかったと評しています。その時選定された主幹事11社のうち、外資系証券会社は4社(JPモルガン、ゴールドマンサックス、シティーグループ、UBS)ですね。

稲村さんがニューヨークで講演をしたことがあったそうですが、その際にJPモルガンのアナリストが来て稲村さんにこう言ったそうです。

「あんたがいらん事いうから、私たちが儲からないんだ」

稲村さんは「あなた、もうちょっと上品な英語をしゃべった方がいいんじゃないですか?」と返したそうですが、完全にこれは脅迫だと察知して恐怖を感じたそうです。

欧米の彼らが言う「儲かる」って意味がそもそも違うと思いますね。搾取と言う方があっているんじゃないですかね、植民地の思想が抜けきらない人たち、支配者の下僕なんだと思いますよ。

稲村さんが感じた恐怖というのは、本当に命の危険を感じた恐怖だったのだと思います。

稲村さんは奥さんから「あなた、そんなことでたじろいではダメですよ!」と言われたそうですが笑。

 

消えた50兆円ですね、日本郵政の初代社長を追い出すように三井住友銀行の西川氏が社長に就任していますが、ゴールドマンサックスと非常に関係の深い人だったそうですね。

そして、西川氏は4人組という側近を連れてきますが、その4人組は三井住友銀行の社宅から通勤していたそうです。なんだかハイエナのようですね。

稲村さんからの話だけなので、どうにも判断できませんが、自国の歴史をちゃんと学ばない人たちが権力を持つと何をするのかっていうことを着実にやってしまっている感じがしますね。

支配者はこのゲームを楽しそうに見ている感じがしますよね、日本人の何を無くしてしまえば金で動く人間になるんだってゲームですね。

 

アフラックのがん保険の独占と言う話もあるのですね。郵便局の簡易保険を潰せ!ということで、日本に入ってきて、なんと民営化した日本郵政の社外取締役にアフラックが入ってきたそうですね。完全な利益相反なのですね。

西室氏が社長をしている2015年に豪州物流大手のトール・ホールディングスを6000億円で買収していますが、その3年後に4000億の損失を出して、2500億の追い貸しを行っています。かなりの巨額損失を出しているのですね。

「これをなぜ日本のマスコミは報道しないんですか?

・・・稲村さん、こっそり教えますね! それはね、日本のマスコミだからですよ♪

 

そして、歴代の社長がまるで意図的とも思えるような巨額の損失を出し続けているのに、経営陣が特別背任などで捜査対象にもならなかったのですね。なぜでしょうね? 皆さん一丸となっている感じがしますね~、見事な連係プレーですよね。ちなみにね、郵便局のお金は日本国民の預金ですからね、人のお金ですよ。

お金を剥ぎ取りに来た人とそれを取り締まらない人とその全体を報じない人、そのお金を支配者の下僕にむしり取られてしまっているのに、それを知らない日本の預金者たちですよ。

民営化するまでは黒字経営をしていて、日本のインフラ整備に貢献していたのですね。人のお金を預かって黒字経営をしているので、その使い方にもちゃんとした体制をとってやっていたのですよね。

当時は投資先を適切に判断するモニタリング組織、評価組織もあったそうですし、犯罪捜査をする組織もあったようです。金使いが悪い郵便局員なども1か月間飲み歩いた先でどのくらいのお金を使ったのか?その人の給料よりも高いと怪しいということで、ちょっとおいで・・となっていたのですね。

郵政民営化でそれを廃止したのですね。稲村さんの言い方だと「よく考えた悪知恵だな」と。

とにかくね、日本のマスコミは国民が損することを報じている、わかりやすそうな多くの国民が賛同しそうな内容ほど嘘だと思った方がいいですよね。今日、テレビで見たニュースのどれがウソだと思いますか?・・・いやいや、逆に本当だった部分ってどこかありましたか?という聞き方の方がいいですね。

 

民営化でこの先はどうなる?

民営化でぐちゃぐちゃになった郵政ですが、この先どうやっていったらいいのか?

戦前から郵政だけでは儲からないから郵貯と簡保の利益で郵政を支えていくという思想で明治大正と時間をかけて自立自存体制を作り上げてきていたのですよね。

稲村さんは言います。

「政治家がぶち壊したんだから、政治家が立て直せ!郵政民営化に賛成した国会議員は反省しろ!」

「ほおっておいたら、潰れますよ。潰れたら大混乱になりますよ。」

そりゃそうでしょう、元々あった115兆円は日本国民の預金ですからね!人の金ですからね!!

 

潰れる過程で地方から郵便局がなくなっていきますね。そうすると、ただでさえ地方は過疎化がすすんでいるというのに、サービス低下でさらに疲弊が進行しますね。

多分ね、これから日本郵政の社長にどんな人がなっていくのかわかりませんが、日本政府がどんなふうに介入していくのかわかりませんが、地方の郵便局は残していくということを含んだ選択肢を選べる人が出てくるのでしょうかね?

切り捨てるのは簡単ですよ、誰だってできますよ。短期の成果を求めるならそうするのでしょう。そういうのね、もういいんですよ。それっぽいこと言って小金掴んで消えていくのはもうね、飽き飽きしているんですよ。

稲村さんは言います。

「日本の豊かさは地方が全国津々浦々がそれぞれ個性があって栄えているのに特性があった。」

「地方を繁栄させる、格差をなくす、これが日本の原動力になったんです。」

「田舎は貧乏でもいい、なんて言っていたら日本は疲弊するばかり。実際、この20年間で日本は国民の資産を2割失っている。欧米は2倍になっているというのに。」

「その失った2割はどこに行ったんですか?国民の財産ですよ!日本の政治家はなぜ追求しないんですか!追及してください。」

「地方の活力が奪われることが意図的に行われた。郵政民営化の法案は日本政府が書いたものではない。

これは、いわゆる日米合同委員会で差し出されたものを受け取って、ほぼその原案のまま国会を通過したものだったのですね。当時反対した議員は選挙で刺客を送られて落選させられた。日本のマスコミが作り出した小泉劇場でしたね。あの頃はなんにもわからず見ていましたよ。

 

再国営化を進めるためには

さて、再国営化すべきということですが、どういう風に進めていったらいいのでしょうか?

稲村さんは言います。

モデルとしては日本郵政公社法が出来が良いと思う。出来が良い理由としては、独立採算であったし、単年度主義ではなくて60年で採算を採れれば良いという長期的な視野を持った考え方だった。」

元々の日本のやり方が古いという言い方が良くされますがね、本当に古いんですかね?日本人はこの言い方に弱いのかもしれませんね、だからこの表現を頻繁に使っている。

欧米のやり方が最新で優れているなんて、そんなことはありませんからね。彼らの思想の基本は「植民地支配」「搾取する側」「循環・平等って何?」ですよ。ありがたがる理由なんて、これっぽっちもありませんよ。

キーワードは歴史から学ぶと言う事と思います。日本の歴史に答えがあります。稲村さんはそれを言っているのだと思いますよ。

 

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