2022年度の一般会計の税収が過去最高の71兆円でしたが、こんなに税収を増やす必要があったのでしょうか?
アラフィフ単身赴任サラリーマンのえびすたま剛です。
首相も間違いを認めた消費税増税
税金の役割
税金とは何でしょうか?と聞かれて、まずどのようなことを思い浮かべるでしょうか?
一般的な回答としては、よく以下が挙げられます。
①国や行政活動の原資
②公共インフラ(橋・道路など)の財源
最新の政府税調の答申にもこのようにあります。
「税とは社会に必要とされる公的サービスの費用負担を皆で分かち合うためのものであり、社会共通の費用を補うための回避ということができます」
そのため国民は「税金=財源、税収されたものは予算となっていく」と信じ込まされていますね。ですが、国は税収を前提に歳出をしているわけではありません。
納税時期がそれを物語っていますが、今年の消費税はいつ払うのかというと来年です(※消費税は法人税です)。今年の税収で今年の行政活動をやっているとすると、今年払わないといけないですが、払うのは来年です。しかも、確定するのは6月くらいです。税を財源としているならおかしいですよね。
そうなんですね、税収と予算は別物です。税は財源ではありません。
ではどうしているのか?それは国債を発行してそれを予算に当てています。実務上はすでに国債で対応しているのですよね。
無税国家でいいの?それはよくありません。なぜかというと、税金は財源ではありませんが、政策調整の手段として必要です。
[税の役割]
①インフレ調整(ビルトインスタビライザー・経済自動安定化装置)
景気が良くなって、需要がどんどん増えてくると供給が追い付かなくなってインフレになってしまいます。これを調整しないと、インフレがどんどん加速していきますので、税金をかけて加熱した景気を冷やす、そして増えすぎた貨幣を回収するという役割があります。具体的には所得税や法人税が挙げられます。
[税の役割]
②消費支出の抑制
ここの説明で消費税を出しがちになりますが、消費税は第二法人税という直接税ですので、ここに該当するというと適切ではありません。
昔あった物品税は間接税で消費に対して税金をかける、罰金をかけることで、増えすぎた需要を抑制する、加熱した消費を冷却させるわけですね。
[税の役割]
③増えすぎたものを抑制していく
例えば、車の排気ガスで大気汚染がひどくなっているとしたら、自動車関連で消費する部分、燃料の部分などに課税をしてそれらの活動を抑制させる、という部分にも使われます。
[税の役割]
④経済格差の是正
法人税や所得税の最高税率を上げることで国内における経済格差が是正されるという効果もありますね。貧富の差が広がってしまわないようにしましょう、ということですね。
[税の役割]
⑤貨幣の強制通用力を持たせる
納税する際に日本円が必要になりますので、日本円を確保する必要があります。ですので、日本円を一生懸命稼いでくるということになります。
そのため、通常使用する通貨も必然的に日本円になりますが、納税がどの通貨でもいいということになると、必ずしも日本円である必要がありませんので、流通する通貨がもしかするとドルやユーロ、元などになっているかもしれません。これは日本としては困りますよね。
そう言う意味で、日本に流通する通貨を日本円にするという役割もあります。
税収が増えた背景
そのため、税収が増えたからと言って、国民経済から貨幣を没収してしまっているだけですので嬉しくもなんともないのですよね。
昨年度の税収が増えた背景としてはコストプッシュインフレでモノの値段が上がったというところがありますね。デフレで収入が少ないのに支出が増えてさらに税も増えるという、飢え死にしそうな人からさらに食料を奪うようなことをしているわけです。
国民は怒らないといけないところなんですよね。
でもねZ(財務省)の評価システムっておかしくて、増税したらそれが成果になるのです。減税なんてしたら左遷です。だから、Zにとっては国民経済なんて関係ありません。ひたすら、自分の出世のために、増税ネタを探してきてはその時の政権に増税させようとします。
Zって一応頭いい人たちが集まった集団なんですよね。その頭をこんなことに使われたら国民はたまったものではありませんよ。この評価内容を国民経済指標に見直すことができないのかな?って思いますね。支配者がいる間は無理なのかなぁ??
消費税増税の間違いを認めた首相
過去に消費税増税の間違いを認めた首相が二人います。
一人目は消費税を3→5%にあげた橋本龍太郎元総理です。総理を辞めた後で「私が消費税を3→5%にあげたのは間違いだった」と言っています。
二人目が安倍晋三元総理です。安倍元総理は在任中に5→8→10%と2回上げています。安倍元総理の場合は、その前の民主党政権のときに消費税増税が決まっていて、上げざるを得ない状況になったというところもあります。これも総理を辞めた後で「あれは間違いだった」と言っています。
これまで消費税増税をした二人の総理が間違いだったと言っているのは大変重要なことで、消費税というのはタチが悪いものなのですね。
そして、多分Z評価システムでは消費税増税は最も評価されるものなのではないでしょうか?税収額が1%あたり2.5兆円と大きいですし、それだけ日本国民を苦しめることができますので、あの恐ろしい日本が国内でエネルギーを消費しているなんて、支配者は笑いが止まらないでしょう。
その逆の場合を考えると、消費税減税なんて、Z担当者からするとクビに近い制裁を加えられるのではないですかね?ほんと、忠実にルールには従う(なぜそのルールがあるのかは考えない)、ルールを作ることに当事者意識がない日本の典型例なのかもしれませんね。支配者はよく考えていますね。
そのZですが、今20兆円規模の増税を計画しているそうです。20兆円ってどのくらいの数字化というと、20万円/人になります。5人家族だと100万円/年の増税です。もう、悪魔にしか見えませんね。
何度も書きますが、税金は財源でありません
なのですが、Zは頭いいのか悪いのかわかりませんが、「そんなの知ってるよ。でも20兆円規模の増税ができたらさ、俺めっちゃ出世できるんだよね!」なのかなぁ??
今日のTwitter(三丸さーや)
横から見るさーやさんってホント素敵です♪
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