#254 身を切る改革って何?

「身を切る改革」ってなんだか聞こえは良さそうですよね。でもそれって本当に国民が望んでいることなんでしょうか?

アラフィフ単身赴任サラリーマンのえびすたま剛です。

身を切る改革って何?

身を切る改革の本質

最近、日本維新の会とかいう政党が躍進していますね。この政党がよく言っているのが「身を切る改革」、これって実際どうなのでしょうか?

藤井先生が面白い表現をされています。心理学で、人を信用させるときにはまず自分を傷つけるというのは有効なのだそうです。自分を傷つけることで、「自分はこんなに真剣なんです」ということを示そうとしているのですね。

これを見ると、「自分を犠牲にしてまで頑張っていて、この人立派なのかな? なんかよくわからないけど」と思う人が多く現れるのですね。

その頑張りが自分たちにとってどんなメリットがあるのかわからないのですけどね。

これは信頼心理学の中で、スローガン、プロパガンダ、マーケティングとして身を切る改革というのは成功するのが一定程度決まっている言い方のようですね。

<藤井先生の名言>
問題なのは、身を切って日本が良くなる保証は何もない、というところ。
信頼されることと、日本がいい国になることは全く別のこと。
見るべきは具体的に何をやるの??

はい、どういう身を切る改革をしているのか具体的に見てみましょう。

<身を切る改革の具体例>
・大阪府議会、大阪市議会の議席を減らす。そして、議員にかかっている経費を減らす。

仕事していない議員もいるし、そういう無駄はない方がいいよね、自分たち議員の人数を減らして無職になるリスクが高くなって自分たちの不利益になるのにそれでもそれをやろうとするなんて素晴らしい!!

・・・本当に素晴らしいのでしょうか?

<身を切る改革の具体例 藤井先生のコメント>
・マジ最悪です。
・議員が100万人もいたら困りますけど、議員1人にできることは限られているので、多い方が良いという側面もあるので、ただやみくもに削ればいいというわけではない。削った方がいいというなら、良くなる見通しを示す必要があるが日本維新の会は示していない。
 
・そしてこれをすると明らかに悪くなります。議員数を減らすと第一党以外の意見がより通りにくくなります。
・今は日本維新の会が第一党ですから、議員数を減らすということは死に票が多くなって、日本維新の会の独裁がより顕著になります
これは地方自治の崩壊を意味しています。

議員は多様性が大切である

民主主義というのは色々と多数決で決めていくというところはありますが、民主主義が成功するか、失敗するかは少数をどこまで尊重できるかなのですね。

そもそも、小選挙区ではその議員を支持している人はほとんどが50%を切っています。投票した人たちの中で一番票が多かったというだけなのですから、投票率50%、そのうち20%分の票を獲得して当選したとなっても、80%の人たちはその当選者を賛成しているわけではありません。

50%分は投票していない人が悪いという言い方もあると思うのでその分を省いてみたとしても、投票者の過半数も支持されていない人が当選していることには変わりませんね。

ですので、この当選者は俺は選ばれたんだから俺のやりたいことやればいいんだ!ではなくて、大多数の別意見も考慮した上で何をしたらいいのかをやっていってほしいですね。

<民主主義成立のためのアウフヘーベンの概念>
大多数の支持を受けているA案と少数意見のB案がある場合、B案を無視してA案をそのまま通すのではなくて、B案の良いところを抽出してA案に組み込んだC案を新たに提案することで、民主主義が良くなっていくという考え

生物多様性と一緒で、多様な生物がいることで環境の変化が起こって、その変化に対応できなくて絶滅する生物がいても、中には対応して生き残る生物もいて、生物全体としては存続することができます。これがないと柔軟性がなくて生物全体が絶滅してしまいます。そういう面で多様性というのは大事なんですね。

最近、この多様性という言葉が変な風に使われているので負のイメージがついていますが。。。

議員にかかっている経費が減ったところで、数千万円レベルでしょう。大阪府の令和5年度予算が約2兆円ですから、それを有効活用できる議員の多様にすることの方が良いのではないでしょうか?誰かさんの公金チューチュー、誰かさんへの上納金とかも、独裁になったら止められないですからね。

<議員削減のデメリット>
民主主義の議会の多様性を殺してしまって、一部の支持しか受けていない政党が全部を支配して政治をやってしまう、という非常に恐ろしい状況を招くというリスクがあること

身を切るデメリット

日本維新の会は議員給与の削減も言っていますが、議員は最低限の必要経費がかかりますし、選挙になったらそれはそれでお金が必要になってきますので、給与削減を進めるとお金持ちの人しか議員になれないことになります。

これは政治への参加の著しい阻害につながっていきますね。ある程度給与が得られる仕事にしておかないと優秀な人材が政治家になろうとしなくなります

そして、公務員の給与は民間の給与の参考にされますので、ここを下げると民間の給与も下がってしまうという側面もあります。これはさらにデフレを助長しかねないですね。

議員給与の削減のデメリットは結構大きいのではないでしょうか?

ただね、日本維新の会を取り上げましたが、自民党も小泉・竹中や河野太郎、岸田も改革改革言っているわけですよね。自民党、日本維新の会は保守政党って言われていますが、この人たちのどこが保守なんでしょうか?

こういう背景で、議員の給与をカットしたということを、自分の業績の様にいうのを止めてもらいたいですね。よくわかってない人から褒められて喜んでいる場合か!と。議員の仕事はそこではないよ!!と。

民主党とかいう政党もカットが好きでしたね。お陰で熊本県の川辺川ダムが作られずに、2020年の豪雨で球磨川が決壊して多くの方が亡くなりました。

ちなみに、川辺川ダム建設中止を決定し、その後2020年の豪雨まで何の洪水対策もとらなかった蒲島郁夫がいまだに県知事をしています。この人が県知事をしている間に、熊本県は外資系のメガソーラで埋め尽くされて行っているみたいですが、熊本県民はそれでいいのですかね??

もう小泉・竹中や民主党で皆さん懲りているのではないですかね?それでも日本維新の会ですかね??

<藤井先生の忠告>
これまでやってきた「身を切る改革」がどういうメリットデメリットをもたらしたのか検証しないといけない

今日のTwitter(東雲うみ)

顔と胸のアンバランスがステキなコスプレイヤー東雲うみさんです。Gらしいのですが、もっとありそうに見えます。

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